投資信託や新NISAでよく話題になる「S&P500」と「オールカントリー(全世界株式)」、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いはず。この記事では、両者の違いとおすすめポイントを、初心者でもわかりやすく解説します。
S&P500とオールカントリーの違い
S&P500 | オールカントリー(全世界株式) | |
---|---|---|
投資対象 | アメリカの主要500社 | 世界約50カ国・約2800社(先進国+新興国) |
米国株比率 | 100% | 約60%(残りは日本・欧州・新興国など) |
分散性 | 米国内で分散 | 世界中に分散 |
過去リターン | 高い(平均8.3%/年) | S&P500よりやや低い(平均7.5%/年) |
為替リスク | 米ドルのみ | 複数通貨(米ドル中心) |
代表的ファンド | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)など |
それぞれのメリット・デメリット
S&P500のメリット
- 米国経済の成長をダイレクトに享受できる
- 過去のリターンが高い
- 世界をリードするIT大手(Apple、Google、Microsoftなど)に集中投資できる
S&P500のデメリット
- 米国経済に依存するため、米国が不調だと影響大
- 為替リスク(円高になると円建て評価が下がる)
オールカントリーのメリット
- 世界中に分散投資できる(究極の分散投資)
- 先進国・新興国も含めて成長のチャンスを享受
- 特定地域の不調リスクを抑えられる
オールカントリーのデメリット
- 米国の比率が高いとはいえ、成長率が低い国にも投資される
- S&P500に比べてリターンはやや低め
- 為替リスクは複数通貨分発生する
どっちがおすすめ?
- リターン重視・米国の成長を信じる人
→ S&P500がおすすめ。過去30年の平均リターンも高く、米国一強時代が続くと考えるならこちら。 - 安定性・分散重視、世界全体の成長に賭けたい人
→ オールカントリーがおすすめ。世界経済全体の成長を享受しつつ、特定地域のリスクも分散できる。 - 両方持つのはどう?
実はどちらも米国株の比率が高く、値動きもかなり似ているため、両方持ってもリスク分散効果は限定的です。分散を強化したいなら、株式以外(債券や金など)も組み合わせるのが有効。
まとめ
- S&P500=米国集中投資、リターン重視
- オールカントリー=全世界分散投資、安定重視
- どちらも低コスト・インデックス運用で初心者にもおすすめ
- 「どちらが正解」というより、自分の投資スタイルや考え方に合った方を選ぶのが大切
迷ったら、まずは少額から始めてみて、自分のリスク許容度や投資スタイルを見極めましょう!
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