投資・運用プランの前提
- 毎年同じ金額を積み立てる(例:年間60万円=月5万円)
- S&P500の年平均リターンは5%(保守的に設定)
- 貯蓄型保険の返戻率は105%(20年満期で元本超え想定)
- 掛け捨て保険は必要最低限の保障を低コストで確保
期間別シミュレーション比較
投資期間 | 貯蓄型保険(返戻率105%) | S&P500投資(年5%複利) |
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5年 | 300万円 → 315万円 | 300万円 → 約340万円 |
10年 | 600万円 → 630万円 | 600万円 → 約772万円 |
15年 | 900万円 → 945万円 | 900万円 → 約1,289万円 |
20年 | 1,200万円 → 1,260万円 | 1,200万円 → 約2,045万円 |
※S&P500投資の数値はのシミュレーション結果を参考にしています。
各プランのメリット・デメリット
貯蓄型保険
メリット
- 元本割れリスクが低い:満期まで継続すれば元本超えが期待できる
- 保障と貯蓄が一体:死亡・高度障害など万一時の保障も同時に確保できる
- 節税効果:生命保険料控除が利用できる
デメリット
- 運用利回りが低い:長期でもリターンは限定的
- 途中解約リスク:短期で解約すると元本割れしやすい
- インフレに弱い:将来の物価上昇に資産価値が追いつかない
S&P500+掛け捨て保険
メリット
- 高い運用リターンが期待できる:長期で大きな資産増加が見込める
- 掛け捨て保険で保障コストを抑えられる:必要な保障だけ安く確保
- 資金の流動性が高い:必要時にいつでも資金を引き出せる
デメリット
- 元本保証がない:短期では元本割れリスクも
- 相場変動リスク:特に5年など短期間ではリターンが不安定
- 自己管理が必要:運用や保険の見直しなど手間がかかる
期間別おすすめポイント
期間 | 貯蓄型保険 | S&P500+掛け捨て保険 |
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5年 | ◎ 元本重視・短期で安心 | △ 変動リスク大・短期ではおすすめしにくい |
10年 | ○ 安定志向なら可 | ○ リスク許容できるなら有力 |
15年 | ○ 安心感を重視する人向き | ◎ 複利効果が大きくおすすめ |
20年 | ○ 安定だがリターンは限定 | ◎ 長期なら圧倒的に有利 |
まとめ
- 5年〜10年の短期なら「貯蓄型保険」の安定性が魅力
→ 元本割れリスクが低く、保障もセットで安心
- 15年〜20年以上の長期なら「S&P500+掛け捨て保険」が圧倒的に有利
→ 複利効果で資産が大きく増え、インフレにも強い
- どちらを選ぶかは「期間」「リスク許容度」「保障ニーズ」によって変わる
→ 安心重視なら貯蓄型、資産形成重視ならS&P500+掛け捨て保険
迷ったら、まずは自分の「目的」と「期間」を明確にしてから選びましょう!
途中解約した場合はどうなる?
貯蓄型保険の場合
- **途中解約すると「元本割れ」になる可能性が非常に高い**です。
たとえば、20年払込の貯蓄型保険を10年で解約した場合、解約返戻金は払込保険料の累計額よりも少なくなることが一般的です。
- 契約後すぐの早期解約は特にリスクが高く、解約返戻金がほとんどないか、ごくわずかしか戻らない場合もあります。
- 解約返戻金の額は、保険商品や解約のタイミングによって大きく異なります。満期や払込期間満了まで続けることで、ようやく元本を超えるケースが多いです。
- **低解約返戻金型保険**では、払込期間中の解約返戻金がさらに少なく設定されているため、途中解約の損失が大きくなります。
- **解約返戻金が払込保険料を上回った場合**は、一時所得として所得税や住民税の課税対象になることもあります。
S&P500+掛け捨て保険の場合
- S&P500インデックス投資部分は、いつでも売却して現金化できます。
ただし、短期間(特に5年未満)では、相場の下落によって元本割れするリスクがあります。
- 掛け捨て保険は途中解約しても返戻金は基本的にありません(解約してもお金は戻らない)。
その分、毎月の保険料負担は低く抑えられています。
まとめ
項目 | 貯蓄型保険 | S&P500+掛け捨て保険 |
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途中解約時の返戻金 | 払込額より少なくなる(元本割れ)リスク大 | インデックス投資は時価で換金、掛け捨て保険は返戻金なし |
途中解約のしやすさ | 手続きは可能だが損失リスク高い | いつでも売却・解約可能(ただし相場変動リスクあり) |
貯蓄型保険は「長期継続」が前提の商品。途中解約は大きな損失につながるため、無理のない保険料設定と、解約以外の見直し方法も検討しましょう。
S&P500+掛け捨て保険は、運用資産の流動性が高い一方で、短期での元本割れリスクもある点に注意が必要です。
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