「万が一」に備えるための保険や共済。でも、「都道府県民共済と民間の保険って何が違うの?」「どっちを選べばいいの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、都道府県民共済と民間保険の仕組み、メリット・デメリット、そして「結局どっちがコスパ良いの?」という疑問に徹底的にお答えします。あなたのライフスタイルに合った最適な選択を見つけるために、ぜひ参考にしてください。
都道府県民共済と民間保険、そもそも何が違う?
まずは、両者の基本的な違いから見ていきましょう。
項目 | 都道府県民共済 | 民間保険 |
運営目的 | 相互扶助(非営利):加入者同士で助け合うことを目的とし、利益を追求しません。 | 利益の追求(営利):企業の事業として、利益を追求します。 |
運営元 | 各都道府県の生活協同組合 | 各保険会社(生命保険会社、損害保険会社など) |
保障内容 | シンプルなパッケージ型:医療保障と死亡保障がセットになったものが中心です。 | 多様でカスタマイズ可能:医療保険、生命保険、がん保険など多種多様で、特約で細かく調整できます。 |
掛金・保険料 | 掛金:年齢や性別にかかわらず、一律の料金プランが多いです。 | 保険料:年齢、性別、保障内容、健康状態などによって変動します。 |
割戻金 | あり:決算で余剰金が出た場合、一部が加入者に還元されることがあります。 | なし:貯蓄型保険の配当金とは性質が異なります。 |
都道府県民共済の「ここが良い!」「ここが惜しい!」
メリット
- 掛金が安い!: 非営利運営のため、民間保険に比べてお手頃な掛金で加入できるのが最大の魅力です。
- 割戻金でお得に!: 決算次第ではありますが、割戻金によって実質的な負担がさらに軽くなる可能性があります。
- シンプルで分かりやすい!: 複雑な特約がなく、保障内容がパッケージ化されているため、初めて保険を選ぶ方にも理解しやすいでしょう。
- 加入条件が比較的緩やか!: 民間保険では加入が難しい持病がある方でも、加入できるケースがあります。
- 年齢が上がっても掛金が一律!: 高齢になっても掛金が変わらないプランが多く、老後の家計負担を抑えられます。(ただし、保障額が減額される場合が多い点には注意が必要です)
デメリット
- 保障期間に限りがある: 多くの共済は85歳までなど、保障が終了する年齢が定められています。一生涯の保障は得られません。
- 保障内容の自由度が低い: パッケージ型なので、特定の保障だけを厚くするなどのカスタマイズはできません。
- 死亡保障が手薄なことも: 掛金が安い分、死亡保障額が民間の保険より少ない傾向にあります。家族の生活費や子どもの教育費などを十分にカバーできない可能性も。
- 貯蓄性はない(掛け捨て): 解約返戻金や満期保険金がないため、貯蓄目的には不向きです。
- セーフティネットが民間保険より手薄: 万が一、運営団体が破綻した場合の契約者保護の仕組みが、民間保険ほど充実していません。
民間保険の「ここが良い!」「ここが惜しい!」
メリット
- 保障内容が自由自在!: 医療保険、生命保険、がん保険など、多種多様な商品から選べ、特約を組み合わせることで自分だけのプランを作れます。
- 手厚い保障も可能!: 高額な死亡保障や、特定の病気(がん・三大疾病など)に特化したより充実した保障を得られます。
- 一生涯の保障も選べる!: 終身保険や終身医療保険など、一生涯保障が続く商品も豊富にあります。
- 貯蓄性のある商品も!: 養老保険や終身保険など、貯蓄を兼ね備えた商品もあり、資産形成に活用することも可能です。
- 充実したセーフティネット: 万が一、保険会社が破綻しても、契約者を保護する**「生命保険契約者保護機構」などがある**ため安心感があります。
デメリット
- 保険料が高い傾向に: 営利事業であるため、共済に比べて保険料が高くなる傾向があります。手厚い保障や貯蓄性がある商品は特に高額になりがちです。
- 保障内容が複雑で選びにくい: 商品や特約の種類が多いため、自分に最適なプランを選ぶのが難しいと感じることも。
- 年齢や健康状態によって保険料が変動: 若く健康なうちに加入するほど保険料は安く、年齢が上がったり健康状態によっては保険料が割増になったり、加入できなかったりすることもあります。
- 短期解約で損をする可能性: 貯蓄性のある保険の場合、**短期間で解約すると払い込んだ保険料より返戻金が少なくなる(元本割れ)**リスクがあります。
結局、コスパが良いのはどっち?あなたのタイプ別診断!
「コスパが良い」の基準は人それぞれです。何を重視するかで最適な選択肢は変わってきます。
都道府県民共済が「コスパが良い」と感じる人
- とにかく保険料を安く抑えたい!
- 複雑な保障は不要で、最低限の医療保障と死亡保障があれば十分!
- まだ若くて、貯蓄で万が一の時に備えられる!
- 健康状態に少し不安があるけれど、基本的な保障は確保したい!
- 民間保険の保障にプラスして、少しだけ上乗せしたい!
民間保険が「コスパが良い」と感じる人
- 家族の生活費や子どもの教育費など、手厚い死亡保障が必要!
- がんや三大疾病など、特定の病気に対して手厚く備えたい!
- 医療保障を一生涯続けたい!
- 貯蓄も兼ねて、資産形成も同時に行いたい!
- 自分のライフスタイルやニーズに合わせて、保障内容をきめ細かくカスタマイズしたい!
まとめ:あなたの「安心」に合わせて選ぼう
都道府県民共済も民間保険も、それぞれにメリット・デメリットがあります。
- 「シンプルに安く、最低限の保障」を求めるなら、都道府県民共済。
- 「ニーズに合わせて手厚く、一生涯の保障や貯蓄性も欲しい」なら、民間保険。
どちらがあなたにとって「コスパが良い」かは、ご自身のライフスタイル、家族構成、経済状況、そして「どのようなリスクに、どの程度備えたいか」という価値観によって異なります。
まずは、ご自身に必要な保障を具体的にイメージし、この記事でご紹介した情報を参考に、両者を比較検討してみてください。必要であれば、複数の保険会社の資料を取り寄せたり、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのも良いでしょう。
あなたの「安心」に合った選択ができるよう、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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